2007 04,07 23:15 |
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久々に映画館で泣いてしまった。涙が止まらなくて、気がつくと周りの観客が皆泣いているので、涙がどんどん連鎖していく。映画は、時々言葉で表現できない ほどの素晴らしい感動を与えてくれる。その一瞬に出逢いたくて、僕は映画館に通うのだけれど、出逢えるのは数年に一度くらいだ。
東西ドイ ツに分かれていた頃の東側の物語。それほど遠い昔ではない。抑圧された環境で虐げられる人々、そこからの解放を促す人々、それを監視し罰する人々、自分が 安全でいるために罪なき人を裏切る人々・・・、どれも人間的だ。どんな時代でも人間は、生きていかねばならず、時代時代に生きるための選択を行う。 この映画に描かれているのは、人間の弱さと強さと狡猾さ。どれも人間そのもので、どれがいけないという訳ではない。そんな中で、この映画がもたらしてくれる感動は、言葉や音楽が持つ力、人間に与える大きな影響だ。 つまらない日常に与えてくれる、魂を揺さぶる感動。ウルリッヒ・ミューエの寡黙な演技に圧倒される。 栗5つ。満点。これこそが映画だ。 チネチッタ川崎にて。
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