2007 05,04 23:50 |
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邪悪な心を持った僕のような人間からすると、こういう優しくていい人しか出てこない映画はダメだねえ。前半は、それなりに面白かったけど、後半、オカンが東京に出てきてからは悪寒の始まり。退屈で退屈で仕方が無かった。
時間の制約でしょうがないのかもしれなけど、オダギリと松たか子のとってつけたような恋人のエピソードは中途半端で全然いきていなく、ラストや全体への重み付けも拍子抜け。唐突すぎない?何あれ・・・。 それでも、やっぱり樹木希林は素晴らしい女優だ。 個人的には、自由奔放な生き方のオトンの人生が面白いのになあと思った。 だいたいにおいて、人間の内面の自我や心の葛藤が微塵も描かれていない映画は苦手なんだよねえ。まあ、最近は、こういう軽いストーリーが観客にウケるんだろうなあ。 松竹もベストセラーでとりあえずお金を儲けたかったのね。こんなうわべだけのストーリーの映画じゃ、草葉の陰で小津や木下が泣いているよ。 あまりに登場人物が良い人すぎて、みな人間じゃないんじゃないかと思えるほどだった。人間味をあまり感じない映画だった。この程度の映画なら過去にいくらもあったね。心に残らん。 栗2つ。樹木希林は、素晴らしい。 丸の内ピカデリー2にて。 |
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