2007 05,12 23:35 |
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時々、昔の面影に触れたくなり、そんな風情が残る街へ足が向く。ここ本郷は、懐かしい東京の姿の片鱗が今も残っている。残念ながら、懐かしい街並みは無い。あるのは、ほんの断片の点在だ。 立派な佇まい。隣に文京ふるさと歴史館がある。小さな郷土資料館、とても好き。僕を含めてお客さん3人だった。ゆっくり展示を観ることができた。入館料100円。昔は、このあたりに劇場や寄席もあったらしい。寄席の名前が若竹とは、どこかで聞いた名だ。(笑) 樋口一葉が住んでいた辺り。まだ当時の風情が残る一角だ。東京にもこんな奇跡的な場所がまだあるんだねえ。 旧伊勢屋質屋。樋口一葉が菊坂の家に住んでいたときから、生活が苦しくなるたびに通った質屋だ。上の写真の場所から歩いてすぐ。 樋口一葉、好きなんだなあ。あの文語的表現がたまらない。僕は、「たけくらべ」「にごりえ」よりも、「十三夜」が好きだなあ。しかし、今、彼女の小説の世界の東京に出逢うには、ものすごい想像力が必要だ。悲しい。 なんとも心落ち着く通りの風景だ。 本郷と言えば、やっぱりこちらの大学。写真の赤門は、加賀藩前田家の門だったもの。赤門は、将軍家から嫁をもらう際に迎えるために作られる門。被災したら再建しないものらしく現存するのはこれだけとのこと。 ちなみに東大の正門は、ここじゃないよ。 東大近くのお寺。赤いポストが素敵。でも、投函口がガムテープでふさがれていた。 学生時代、第二外国語は、ドイツ語を選択していたので、こちらの書籍や辞書にはお世話になったなあ。 東大の近所にある素晴らしい佇まいの旅館、鳳明館の森川別館。今も現役で宿泊できる。いつか泊まってみたいなあ。 本郷館は、木造三階建ての下宿。1905年の建築だからもう100年は経っている。奇跡的に戦災も免れた。いつまでここに残っていることができるだろうか。こういう建物が無くなっていくごとに東京は、つまらん街になっていくのになあ。 |
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