2008 12,22 22:58 |
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いつもは、お江戸日本橋亭に出没した際に伺っていたこの会だけど、たまたま大阪滞在中に開催されることが分かって出かけて来た。
4人とも芸達者でものすごいパワー。かつ互いにライバルなんだろうな、芸と芸とのほとばしるぶつかりあいがあるな。 三幸 「十徳」
個人的には、生喬、つく枝のパワーに圧倒された。本日の前座。と言っても上方には、江戸のように厳密に前座制度があるわけでなく、前座役と言えどもまくらを喋る、喋る、喋る。それも面白くて場内大爆笑だ。ネタも卒なくこなしていたが、まくらの方が面白すぎた。 花丸 「いらちの愛宕詣り」 いらちとは、粗忽のこと。江戸では「堀の内」となるこの噺、関西弁で聞くとまた楽しい。 生喬 「加賀の千代」 もともとは上方で生まれた噺(昭和20年らしい)だが、今では江戸でかかることが多く、上方ではめったに聴かれないらしい。 落語界のキューピーちゃん。この顔、かなり卑怯。笑うなという方が無理。表情、仕草、台詞回し、その全てが最高に可笑しい。変幻自在、いろんな人物がまさに現れてくる感じ。 つく枝 「芋俵」 もはやスターの風格。高座が一層華やぎ、会場は爆笑の嵐。爆笑、爆笑、大喝采。 何度も聴いたことあるこの噺なのに、「もう勘弁してぇー」って心の中で叫んでしまうほど、笑ってしまった。なんというテンポ、観客を引き込むすごい技。これが芸というものだ。 こごろう 「口入屋」 馬鹿馬鹿しさが江戸ものより一層パワーアップ。とことん笑いに徹した上方落語のお手本だろう。そんな中に、男の悲しい性が溢れていた。長尺バージョンで聴き応え、見応えたっぷり。 |
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