2007 06,17 23:46 |
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おどろおどろしい内容を映像でごまかしていた感のあるフィンチャーは、どちらかというと好きな監督ではないのだけど、今回の作品は過去の作品よりかなり好き。
前半、主人公が定まらず、いろんな人にフォーカスがあたり進行していく様は、ドキュメンタリーのようで、事件が実際にあったというのが伝わってくる。白昼湖畔での殺害シーン、夜の住宅街の歩道の情景は、なかなかの映像で、その時代の雰囲気がよく表現されている。 中盤が、なかだるみ。 後半、ジェイク・ギレンホールが主人公になってから、一気に犯人像へ迫るのだが、正直、最初の殺人から何年もたっており、一人緊張感を保ち続けるイラストレーターへの感情移入は、なかなかしにくい。 それでも、60年代、70年代のサスペンス映画の雰囲気をたっぷりと持ったこの作品は、ある種の郷愁を持って楽しめる。若い人には、面白くないかも・・・。 オープニング、サンフランシスコの遠景が出るが、一瞬、え、ここがサンフランシスコと目を疑う。そ、そうか、1969年には、トランス・ピラミッドもエンバカデロ・センターも無かったのだね。 緊張感はあるものの、中だるみの感がありで、栗3つ。謎解きの楽しみは、無いのであしからず。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン4にて。 |
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