2007 06,20 23:43 |
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川島雄三の名を永遠に映画界に刻みこむ名作。細部まで凝った演出が心憎い。フランキー堺の起用は、他には考えられないほどはまっている。品川の遊郭のセットも、本当に素晴らしい。
主人公は、「居残り佐平次 」。「品川心中」や「三枚起請」、借金の形に遊郭に預けられている少女の名前がおひさ、父親は左官屋じゃないけど長兵衛、その父親が大工でこれまた借金の形に道具箱を取られているなど、とにかく落語、落語、落語がふんだんに取り入れられている。 笑えるし、フランキー堺はとっても素晴らしいのだけど、「居残り佐平次 」、「品川心中」、「三枚起請」を本当に落語で聴いた時に自分の頭の中に広がる想像の世界と較べると、映画の世界は陳腐でものたりなかった。 栗3つ。 京橋・近代フィルムセンターにて。
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