2007 07,12 23:05 |
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平日で開演時間が早いこの落語会だが、国立演芸場は、会社からも近いので間に合った。開演10分前に着いたが、既に大方席は埋まっており開演後前座が終わる頃には満席に。
小きち 「牛ほめ」 明るく爽やかで初々しい。前座らしい前座。 時松 「壺算」 ネタの選び方が上手。自分によくあっているし、また老若男女にアピールできるものを上手に選んでいる。 明るく流れるような話の運びで、とても楽しい高座だ。 金時 「片棒」 まくらは、オーソドックスな”三ぼう”のネタ。でも面白い。不思議だ。耳にたこができるほど聞いているのに。 話の雰囲気を壊さない程度のくすぐりがまたいい。 毎度毎度素晴らしいのは、そのキャラクター設定。3人の息子がそれぞれ演じ分けられていて、またその性格も素振り口調も雰囲気も完全に別人のよう。 大いに笑わせていただいた。 金翔 「宿屋の富」 金翔さんは、結構大柄なので、国立の大舞台の高座でもとても映える。明るさいっぱいでストレートな時松さんのネタとは、ちょっと対照的な斜に構えたネタ選びがバランスが取れていて面白い。 宿屋の主人の前で大見得をきる主人公は、明るく面白く、一転一人になったときのちょっと鬱な表情の対比が素晴らしかった。 富み札の発表の場での二番を狙う男の妄想や一番くじに当たった主人公の番号を確認するところで大いに会場を沸かせていた。堂々とした高座で、かつ楽しい。 元九郎 津軽三味線 正直、かなり拝見したので、さすがにもう新鮮味はない。まあでも同じネタでこれだけ続けているのはある意味すごいなあ。ブロードウェイの「オペラ座の怪人」をしのぐ公演回数だったりして・・・。 金時 「妾馬」 楽しく可笑しい雰囲気の中で、ちょっとほろっとする噺。冗長な展開があまり好きではないのだが、大好きな噺家が演じているとやはり見入ってしまう。 主人公の町人の男、殿様、三太夫がこれまたよくキャラクター設定されており、いつもながら惚れ惚れする。 |
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