2007 08,18 23:05 |
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ひどい作品だったなあ。これでは「怪談」でなくて「ラブコメ」だ。圓朝が観たら、がっかりして泣くだろう。
プロローグの「宗悦殺し」は、 あんな感じでもしょうがないかなあと思うけど、肝心の恐怖のクライマックス「豊志賀の死」と「お久殺し」が全くダメだった。「豊志賀の死」は、かなり端 折って脚色されており拍子抜けだった。落語で聴くこのシーンは、全身に鳥肌が立ち、血流が逆流して脳味噌を刺激するのに、本当にがっかり。 セットも照明もちゃちいので、累ヶ淵の沼も何の緊張感も恐怖なく、水の中から志村けんや加藤茶が出てきたらどうしようと冷や冷やした。まあ、いかりや長介とかハナ肇が出てきたら賞賛していたところだが・・・。 深見新五郎のパートがなくお園が生きているという設定は、映画的にありだと思うが、後半の展開はめちゃくちゃ。なんか品の無いチャンバラ映画だった。脚本がひどいねえ。脚本がひどいからどうやってもひどい映画にしかならない。 音楽のセンスも最低。全然映像とあっていない。エンディングが浜崎あゆみ、「真景累ヶ淵」の後に浜崎あゆみ? 何を考えているんだろう? も、もしかして、観客を笑い殺す作戦? あまりにお粗末で、今年のワースト映画は必至か。 栗1つ。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン11にて。 |
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