2007 09,17 15:08 |
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開館と同時に入場した。まだ人もまばらで、一つの展示室に数人しかいない。絵の鑑賞というよりは、なんとも言えない空間に旅立ったようだった。 本やネットで見る写真とこれほどまでに本物の絵は違うものなかとため息が漏れた。そこにあるのは確かに絵なのに、まるで切り取られた壁の窓越しにシルクロードの風景や太古の世界を覗いているようだった。ここまで脳みそに鮮烈に突き刺さる「色」というのは珍しい。 絵は、一色じゃないのだけれど、どれも一つの主要な色がその濃淡で使われていて、絵ごとにその絵の「色」を持っている。うーん、上手く言えない。たとえば、広島の原爆の絵。赤一色。でもいろんなものが描かれている。心が投影されている。 絵も素晴らしいのだけれど、おそらく描かれている場所が、自分の憧憬の場所というのが、また特別な気持ちを持って惹かれてしまうのだろう。 一室、一室、旅をしているよう。会期中展示替えがあるようで、また行きたい。 |
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