2007 09,25 14:51 |
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子供の頃、大好きだったウルトラセブン。契約しているケーブルテレビで30分ものが毎月2本無料で観られるので、ウルトラセブンを毎月2本づつ観ている。
漠然と覚えているもの、意外としっかり覚えているもの、全く忘れてしまっているものがあるが、この第8話は、当時も今も変わらぬ輝きを放っている。 設定がすごい。人間は、信頼関係で世界を平和に保っているので、人間を一時的に狂気にして殺戮をするように変え、人間同士で憎みあい殺し合いをさせて勝手に滅んだ後、地球をいただこうとする計画で宇宙人がやってくるところ。 狂ったタクシー運転手が女を襲っているシーンから始まり、飛行機の墜落事故の葬式シーン、勝手なことを言う参列者などダークなテイストの映像とカメラワークは、一級のサスペンス映画を見ているよう。 シ リーズ中屈指の人気のメトロン星人は、そうしたたくらみを下町の古ぼけたアパートで実行する。アパートの室内でモロボシ・ダンとメトロン星人が卓袱台越し に対話するシーン、外で待つアンヌの肩越しに光る太陽、ため息が出るほど美しい夕焼け空を背景に戦うセブンとメトロン星人など、今見ても度肝抜かれる映像 表現に溢れており圧巻である。 ラストのナレーションもいけてる。視聴者に向け、「これは未来のお話です。安心してください。われわれ人類は今、宇宙人に狙われる程、お互いを信頼してはいません」とは、なんともシニカル。 秀逸な映画を1本観たようなそんな感覚すら覚える驚愕の特撮テレビ番組。やっぱりウルトラセブンはすげえ。 |
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