2007 10,19 14:15 |
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今日は、会社を定時に出て、近所の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館へ。屏風の展覧会へ行ってきた。これがすばらしい展覧会だった。金箔を貼った美 しい屏風は暗闇に浮かび上がり、海外へ流失した屏風が里帰り、一双であったものが離れ離れになり100年ぶりに並んだりしていた。絵そのものの素晴らしさ もさることながら、屏風という形態も興味深い。美術品であることは間違いないが、もとは調度品である。展示の中には、絵巻もいくつかあり、その絵には、当 時の日常の風景の中の屏風が描かれている。なかなか良い構成だ。中世の街や外国人を描いた南蛮屏風も不思議な風情を醸し出していた。
描かれている人々の表情や着物の柄を凝視してしまう。昔の日本の風景にも心引かれる。関が原の戦いを描いた屏風もすごかったなあ。切腹している武士や殺されて首を切られら者など、本当に細かい。ブリューゲルも真っ青になるくらいの登場人物の多さだ。 残念なのは、期間中かなりの点数を展示替えしていたこと、図録のページをめくると、「えー、こんなの無かったよー」と悲しい叫びをあげてしまう。何度も同じ展覧会に通えれば、それはそれでいいことだけど、やはりままならないよねえ。 |
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