2007 11,18 23:45 |
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普段は、高山寺に行っても摸本しか見られない。実物は、東京と京都の国立博物館に委託保管されている。以前、出光美術館(だったかな?)で展示された時、甲巻は見た記憶があるんだよねえ。
今回は、甲乙丙丁の全場面を展示する。ただし、2回に分けて・・・。後半は、11月28日からだ。前半を見ておきたい人は、26日までに行くべし。(27日は、休館日だよ) 今 回ばかりは、並んで、最前列のガラスへばりつき牛歩戦術でのぞんだ。もうじっくり観たよ。甲巻が良く知られている蛙、猿、兎、狐が遊び興じる場面が描かれ ている。当時の遊びが興味深い。また動物の人間のような表情が面白い。乙巻は、動物の動物らしい描写で牛や鶏など家畜系が描かれている。丙巻は、人間と動 物が、丁巻は人間のみが描かれている。各巻タッチが違うため、別の人物、別の時代に描かれているものだとされている。細かく生き生きした描写の甲巻と ちょっと投げやりな丁巻の対比が面白い。 今回、特筆すべきは、摸本の数々。摸本だけれども侮るなかれ。オリジナルからは失われた場面が残っていたり、その時代時代のアレンジで追記されている場面も面白い。 男根のオンパレードの「勝絵絵巻」、ケツの穴だらけの「放屁合戦絵巻」、雛鳥を失った雀が出家する「雀の小藤太絵巻」、鼠が人間の姫と結婚しそして失敗し出家する「鼠草紙絵巻」など風変わりな展示も満載で楽しめる。 |
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