2007 11,27 23:33 |
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愛する金時師匠の独演会へ行ってきた。18時30開演なので、定時に会社を出る。国立演芸場は、オフィスからも近いので開演に間にあう。会場には、ちょうかんさんもいらしていて一緒に観覧。
だん五 「一目上がり」 初めて見る前座さん。独特の不思議な雰囲気で何かいいわあ。結構笑ってしまった。 金兵衛 「孝行糖」 「本当は、金翔さんが出るところだけど、師匠の独演会よりギャラが良い仕事を選んだようで」とまくらで。(笑) 昔は、舌足らずで言葉が聞き取り難く、ちょっと苦手だったのが、久しぶりに聴いたら、ものすごく滑舌が良くなっていた。そればかりか堂々としてしっかりした高座、表情の使い分けも見事で素晴らしかった。めきめき腕を上げている。 金時 「夢金」 東京に住む僕は、落語で季節感を感じている。冬の話がかかる季節になった。「鰍沢」もそうだけど、師匠の冬の情景は、見ていて本当に寒くなる。酒手が欲しい船頭が、船上で催促するシーンに大笑いだ。 時松 「松曳き」 三太夫と殿様のかけあいがすごく面白い。笑った。特に三太夫の描写が秀逸だった。時松さんは、ネタ選びが上手だ。自分のキャラと能力を上手く引き出すネタを効果的にぶつけている。 ロケット団 漫才 基本的には、同じスタイルなのだが、聴くたびネタは変わっており、面白い。スピード感あり、意表つく展開もあり、楽しい。前の席に座っている子供が笑いすぎて椅子から落ちそうだった。老若男女楽しめる漫才だ。 金時 「薮入り」 今 日は、前から二列目に座っていたので、表情も良く見えた。子供の顔、親父の顔、母親の顔、金時師匠の顔は同じなのに皆違って見えるから不思議だ。毎度のこ とだが、まるで父親本人が演じているのではと見紛うまでの熱演に目頭が熱くなる。実際、金時師匠の目は、涙で潤んでいた。 古き良き時代の家族愛に懐かしく、そして心が温かくなる一方で、現代に失われた何かを感じた。しかし、金時師匠の演じる親父を見ているときっといいお父さんなのだと微笑ましくなる。 いい噺を聴いた帰り道は、すがすがしいものだ。 |
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