2007 12,01 13:28 |
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映像は、うっとりするほど美しく、古典的な構図、フォーカスのあて方や照明など技巧的には申し分ない。しかし、ストーリーは散漫で物語の骨格がなく、登場人物にも魅力が感じられない。
対 局シーンも何の緊張感も緊迫感もなく拍子抜け。中国人が戦中・戦後、日本の社会の中でどんな孤独を感じ苦悩したのかがまるで描けていない。信仰に対する真 理についても、何故その信仰を信じ、また捨て去るのか、全く分からない。首を吊ろうとするシーンも、何故そうなるのか説得力に乏しい。 天才棋士の孤独と苦悩、せっかくの題材がもったいない。映像のみ見る価値がある。 仁科貴は、印象的だった。お父さんの面影に涙、と映画の筋と関係ないところでジーンときてしまう。いろいろあったけど立ち直ってくれたのね。 栗3つ。良いテーマなのに、残念な出来。 シネスイッチ銀座2にて。 |
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