2007 12,18 17:10 |
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圧倒され、酔いしれた。これが映画というものだ。映画の持つ奥深い味わい、ストーリー、美しい映像と印象的な音楽にただただ恍惚と心酔してしまう。
どこか別の惑星のように美しい中国の風景と植物園という美しくも不思議な空間の中に、文革時代の厳しさが影を指す。九官鳥の台詞に時代を象徴させ、爪を切るシーン、お茶を飲むシーン、時間に正確な父親のシーンなど、ドラマの骨格を支える描写も秀逸だ。 主役の二人の女性とその父であり義父でもある教授の三人の演技は、圧巻! 映像と音楽とドラマが洪水のようにスクリーンから溢れ出す。 こういう映画に遭うために生きていると言っても過言ではない。こういう映画があるからこそ、映画という表現方法に常に可能性を模索している。 至高の文学と美しい交響曲が融合したかのようだ。 栗5つ。 東銀座・東劇にて。
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