2008 01,03 22:15 |
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昨夜は、急遽、新年会のお誘いがあって出かけた。いい具合に酔っ払って、今日は昼まで寝てしまった。(笑)
午前中に行こうと思っていた美術展に夕方出かける。思ったほど混んでいなく、ゆっくり観られた。 「宮廷のみやび 近衛家1000年の名宝」展は、藤原道長の直系の嫡流である近衛家の名宝を集めたもの。鎌倉時代以降、武家政治になってから政治の表舞台からは遠ざかったが、宮家と公家がその後の日本文化へ与えた影響の大きさを感じることができる。 平安時代は、藤原氏を名乗っていたが、鎌倉時代以降は、藤原の姓は公式文書以外で使われず、近衛、鷹司、九条、二条、一条の五摂家に分かれていく。近衛家は、その五摂家の筆頭で、それ故の膨大な名宝、資料に圧倒される。 昨 年、京都国立博物館で開催された「藤原道長」展にも展示されていた、道長直筆の日記「御堂関白日記」や道長が金峯山に参詣し法華経などの経巻を山頂に埋納 したときの金銅こ経筒が、展示されていて、あれもしかして同じ内容?と思ってしまったが、展示量と規模は遥かに圧倒していた。こちらの方が広い分、ゆった り見られる。 昨年「道長」展で観たものは、初めて観た時ほどの感動はなかったけど、もう一度観られて良かった。 今回、最 も圧倒されたのは、茶具や御所人形、そして美しい和紙に書かれた倭漢抄などの古筆。天皇や紀貫之など著名人のものらしい手も残っており、驚いた。また平安 時代に完成された美しいひらがなにはひきつけられる。もともと男子は漢文、女子はかなだったが、男も女性に手紙を出すためにかなを使い始め、また和歌の情 感を表現できるようにと緩やかでそして伸びやかな「かな」を美しく表現するようになったそう。そう思って眺めていると、一見くねくねしているだけの墨のラ インから言葉の調べが聞こえてくるようだ。 平安時代、そしてそこから今日まで続く日本の美を巡る旅に出かけてみてはどうだろうか。 |
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