2008 02,12 15:07 |
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これは、愛の物語である。落語への愛、師匠への愛、己への愛・・・。
敬愛する談幸師匠が、内弟子時代の思い出を綴った本。談志師匠と一つ屋根の下、知りたいような知らないほうがいいような、落語ファンならかなり気になるその生活を垣間見ることができる。 これは、危険な書物でもある。電車で読んだら、ニタニタ、ニヤニヤ笑ってしまう。おまけに、時々吹き出してしまう。 一見怖そうな談志師匠の優しさと可愛いらしさが全編に溢れている。師匠と弟子の関係、サラリーマンの世界にはない素晴らしい絆だなあと実感した。でも、師匠が絶対で、逆らえないってのは、僕には無理だなあ・・・。(笑) 先代の小さん師匠と食堂をはしごするくだりは、もう抱腹絶倒。 談志師匠のお酒の嗜好、歌の趣味など楽しい話題が盛りだくさん。 それよりも何よりも、やっぱり談幸師匠が素敵。落語への情熱と愛がひしひしと感じる。 まがい物が何気なく混じってのほほーんとしている今日この頃、本物の落語、本物の噺家は、立川談幸にあると、僕は、思うのだ。 談志狂時代―落語家談幸七番勝負 立川 談幸 (著) # 出版社: うなぎ書房 # ISBN-10: 490117424X # ISBN-13: 978-4901174244 |
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