2008 02,20 10:54 |
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以前パリに来たとき、休館日だった。また来ればいいやあ、と思いながらも8年ぶりのリベンジ。 そう言えば、北京に行った時も故宮へ行けなかったあ。 ルーヴルで一番観たかったもの。ミロのヴィーナス。 このくびれ、本当に美しい。無くなってしまった両腕もまるで最初から無かったかのような完璧さだ。 両腕がどんなポーズだったのか、想像力もかきたてる。いつまで観ていても興味は尽きない。 昔、 向田邦子のエッセイで、彼女のミロのヴィーナスとの出会いを読んだけど、そんなことも思い出した。向田は、ルーヴルにミロのヴィーナスがあると知らず、何 気なく館内を歩いていて、いきなり白いお尻が目の前に、うっとりして回りこむとなんとそれがミロのヴィーナスだったという話。彼女のエッセイ「反芻旅 行」、お薦め。 もう一つ絶対に会いたかったもの。サモトラケのニケ。 石なのに風になびき、まるではためいているように見える。 首が落ちているのに、これまた最初から無かったような完全性で僕の心をとらえて離さない。 で、これはお約束。 とても広い館内。全部見るのは到底不可能。目的を決め、それを中心に。 「モナリザ」以外にもレオナルドの作品がいくつか展示されていた。 「洗礼者ヨハネ」 大学の美術の講義でも説明されたが、この黄金比の構図がやはりすごいなあ。 レオナルドの絵は、小さいものばかり。見つめているのはこちらなのに、不思議だ、見つめられているが僕のよう・・・。 そして、ラファエロ。 聖母子<美しき女庭師> ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠」。ものすごく大きい絵だ。 昔、お灸のCMでこの絵をモデルに作られたものがあったなあ。 アングルの「横たわるオダリスク」 展示されている美術品の美しさばかりでなく、建物自体が美術品。 天井も美しい。あちこち見上げないとね。 これも必見。ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」 観てすぐそれと分かる、カラヴァッジオ エル・グレコの壁だあ。 広い空間がさすがの貫禄。 オリエント考古学が一番好きな、僕。ギルガメッシュの像には、もう感涙・・・。 しかし、ハムラビ法典が書かれた石碑は、次の展覧会の準備のため展示されていなかった・・・。 |
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