2008 04,02 22:23 |
|
開演の19時になんとか間に合ったと思ったら、前座さんは始まっていた。
市朗 「道灌」 途中からというか終わりかけていた。 こみち 「金明竹」 鳴り物入りの「蚤のかっぽれ」を期待していたけど、「金明竹」に。すねてぶっきらぼうな松公のキャラクター設定は、なかなか面白い。現代の若者に通ずるものがある。 扇里 「崇徳院」 天狗連や大学の落研でもこの人より上手な人はたくさんいる。この素人っぽさが逆に魅力なのだろうか?キャラクター設定も声の調子も皆同じで、上下をきっているのか首を傾げているのかも、なんかあやふやだ。 小駒 「佐野山」 明るくそつなくこなし、やはりこのレベルまでないとプロの噺家とは言えないよなあ。欲を言えば、毒なり個性なり、何かもう一つスパイスがほしいところ。 三之助 「棒鱈」 今日のメンバーの中では、別格。三之助のファンだからというお世辞を抜きにしても、これぞプロフェッショナルという芸を見せてくれた。他の出演者がまくらを振らずすぐ噺に入ったが、三之助は、まくらで上手に観客のご機嫌を伺い、「棒鱈」へ。観る度に良くなっている。噺は、まさに生き物、同じ内容なのに常に成長し違った側面を見せる。江戸っ子気質の酔っ払いの親方、その連れ、田舎侍、女中など、どのキャラクターもしっかり設定ができており、声色も調子も身振り手振りも表情も見事に使い分けられている。各キャラクターは、生き生きとしておりテンポも素晴らしく、これこそが落語の妙だ。 夢吉 「薮入り」 二つ目成り立てながら、既に芸協の将来を担っていると言ってよい。明るく楽しい高座、お猿さんのような愛くるしい風貌は、芸協若手の中の宝だろう。芸協の寄席には、めったに行かない僕だが、彼が出ているのなら、行ってみようかなと思う。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |