2019 02,15 19:34 |
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いろんなところで絶賛されていたので観に行った。 曇天で荒涼とした大地は苛酷でありながらも美しい。極寒の羊の出産作業の労働の中で生まれるラブ・ストーリーは、寒さといろんな匂いがプンプンしてくる。この演出はすごい。 病気で何もできないのに厳しく息子を叱責する父、人手不足で存続が難しくなってきている稼業、そこにやってくる移民、それをよく思わない土地の人など現代の社会問題も散りばめられている。
主人公とルーマニア移民のゲオルゲとの恋愛よりも、主人公と父親との葛藤と許しがなんとも切なく感動的。 しかし、あんなにも心優しいゲオルゲが、こんなクソ野郎の主人公を好きになるのだろうか。そこがなんとも腑に落ちないのだけど、人が人を好きになる理由は言葉ではいい表せないからねえ。 それにしても、ゲオルゲの優しさにだんだんとこのクソ野郎の主人公が変わっていくのだけど、人間とは結局のところすぐには変われないというラストがまた余韻を残す。 栗4つ。シネマート新宿にて。 |
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