2018 06,19 22:20 |
|
ポール・トーマス・アンダーソン、好きなんだよねえ。今回は、ファッション業界の話でワクワク。女性は、ドレスで性格すら変わってしまう。身に纏った時のその不適な微笑みのクローズアップでそれが伝わってくる。
自然すらセットなのではと思わせてしまうゾクゾクする構図の美しさにうっとり。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や「インヒアレント・ヴァイス」のような衝撃的なインパクトは無いが、静かに観客の心に滲みいってくる不思議な魅力に溢れた映画だ。 この映画を最後に引退を表明したダニエル・デイ=ルイスも良かったけど、それ以上にそのお姉さん役のレスリー・マンヴィルの演技に脱帽。オープニング、彼女が歩いているだけで、もうこの役所の全てが表現されていた。 それにしても、ヒロインの女、相手を自分に愛させるためになんという残酷な策略をすることか。それを知りつつ受け入れていく主人公の男もすごい。こんな愛の形もあるのだね。人が人を愛するとは何とも不可解で不思議な自己欺瞞なのだなあと思った。 今年必見の作品。栗4つ。 シネスイッチ銀座2にて。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|