2008 04,29 19:58 |
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三之助の「道灌」が聴きたくて池袋・・・。この前、この会で立ち見だったので、今日は余裕を持って出かけた。開演30分前に着いたのに、もう大方席は埋まっていた。すごいなあ。
扇里 「浮世根問」 イライラするほど下手くそで、ここまで素人くさいと正直腹が立つ。この人稽古しているのかなあ、誰かちゃんとした師匠に見てもらっているのかしら? なんかここまで下手だと、観ているこちらが馬鹿にされているようだ。 いけない、また毒づいてしまった。扇里さんの良いところを探さなくちゃ、うーん、おお、こんなに下手なのに堂々と金を取って人前でやるその勇気と度胸はすごい! 花ん謝 「狸の鯉」 なかなか堂々としていて、また明るくテンポも良く落語も上手い。ここからプロの噺家なんだね。扇里さんは、今日は一番手でなく前座だったのね。 狸も可愛いく表現されていた。 三之助 「道灌」 たかが「道灌」、されど「道灌」。僕は、この噺好きである。柳家の噺家が最初に覚える噺として有名だ。 三之助の「道灌」は、なかなかに味わい深いものになっていた。ところどころ小三治師匠っぽいところが見えた。やはりこの人は、何をやらせても上手い。ちょっとお馬鹿な主人公が愛らしい。 余計な(失礼!)くすぐりを入れていた割には、「まんまおあがり」や「粗ざぶとん・・・」のくだりを省いていたのがちょっと残念。このシーン好きなんだけどねえ。 また聴きたいよ、三之助の「道灌」。 ろべえ 「道具や」 久しぶりに拝見した。なんか師匠っぽい気だるさを出そうとしていたが、そういうキャラ設定にしたのかなあ。まだまだ気だるさというよりは、やる気無さが目立ってしまう。 ただ、ネタに入るとなかなか与太郎とおじさんなど他のキャラクターの設定がよく出来ていて、またそれぞれユニークだった。声の調子もよく考えられている。 途中、道具の中に巻物が出てくるが、あそこ道灌にしちゃえば良かったのになあ。 ヒゲ抜きの場面は、ちょっとダレたが、こうしたシーンでも観客をつなぎとめられるようになればもっと良くなるだろうねえ。 右太楼 「粗忽長屋」 これは噺が良く出来ているので、面白い。今日の中では、ネタ的には一番おいしい。 喬之進 「ちりとてちん」 食通気取りの気障なキャラが良くできていた。あんな人、いそう・・・。(笑)ふてぶてしさがよく似合う。 確かに、この噺、先代の小さん師匠のあの風貌でやられたら、相当可笑しいだろうなあ。柳家小さんの孫たちよ、がんばれ! |
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