2017 11,25 18:21 |
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大混雑必至で、そんな環境ではゆっくり作品に対峙できないと分かっていたので、当初は行くかどうか迷っていた。でも、やっぱり行って良かったな。 もちろん、東大寺の三月堂や興福寺の北円堂のように静かな空間で千年の時を超える会話とはならないのだけど、ここまで間近で見られること、仏像の裏の姿が見られるということでやはり貴重な機会だった。 全ての展示作品をじっくり鑑賞というのは、はなからあきらめていたので、以前興福寺の北円堂の特別公開で出会っていた無著菩薩立像・世親菩薩立像との再会に的をしぼりそこに1番時間をかけた。あるべき場所にある姿も良いけれど、こんなに近くで見られたことはやはり感動的だ。特に後姿には当時の色や剥げていない漆や着物の模様が残っているところがあり、そこから往事の姿を想像するに、なんとも言えぬ感慨深さがあった。 魂が乗り移ったかのようというのは、まさにこういう仕事を言うのだろうな。もの言わぬ彫像がこんなにも雄弁なのかと、何かを感じずにはいられない。 そして、また暫くしたら、奈良に行って運慶と再会したいものだ。 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」 東京国立博物館にて。11月26日まで。 |
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