2017 11,24 18:27 |
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うかうかしている間にまたしても会期末ぎりぎりに。Twitterで現地で並んでいる人のつぶやきを見てみると、入場券を買うのに60分以上待ちとの情報が。金曜日は20時まで開館しているので金曜の夜を狙って出かけてみた。18時過ぎに行ってみたら行列無し。ということで入館。それでも館内は、そこそこの混雑。まあしょうがないよね。 大正から昭和初期に皇室に献上された美術品が並ぶ。当時最高の技術の粋を集めた伝統工芸品制作を指揮したのが東京美術学校。東京藝術大学の前身だ。今回、東京藝術大学創立130周年記念特別展ということで言わば里帰りした感じだ。 目玉は、今回の展示で皇居の外へ初めて出たという「御飾棚」。皇太子 (昭和天皇) ご夫妻のご成婚を祝して献上されたもので、皇太子、皇太子妃それぞれに贈られたものが対になって展示されていた。どちらも見事な螺鈿と蒔絵にうっとり。 「東京名所図」は、当時の東京市の地図と名所を扇に表したもので、古地図好きにはたまらない作品。 高村光雲の彫刻もいくつか展示されていて、どれも素晴らしかったけど、「松樹鷹置物」には圧倒された。鷹もすごいんだけど、動かぬはずの松の躍動感が恐ろしいほど。特に松の根がまるで上部の鷹のそれを代わって表現されたような何かを掴むような力強さが圧巻だった。 そして、二曲御屏風の鮮やかな美しさも鳥肌もの。日本の工芸、芸術って本当に素晴らしい。 技巧や表現の美しさもさることながら、当時の日本の美しい情景にも心打たれた。 皇室の彩 百年前の文化プロジェクト 11月26日まで 東京藝術大学大学美術館にて |
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