2017 09,22 15:22 |
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上野の国立博物館で開催されている「フランス人間国宝展」に行ってきた。特別展だが、平成館でなく表慶館での開催。表慶館の方が遥かに好き。ここは、建物自体が美術品。この空間に今も入ることができるのが嬉しい。 フランス人間国宝(メートル・ダール/Maître d' Art)は、日本の人間国宝(正式名称 重要無形文化財の保持者)認定にならい、伝統工芸の保存・伝承・革新を旨として、フランス文化省により1994年に創設されたとのこと。最近なんだね。今のところ13名が認定されているらしい。 入館して最初の部屋からノックダウンされる。天目茶碗がこれでもかと並べられている。暗闇の中に整然と並べられた茶碗に仄かな照明が当てられていて、茶碗がキラキラと輝いている。まるで天目茶碗の宇宙だ。この展示だけでも来る価値あり。 他にも傘や扇、鼈甲の眼鏡など、日本の伝統文化と共通するものも多く、比較しながら鑑賞するのも一興。エンボス加工の部屋も良かったなあ。展示作品が、表慶館の空間とあいまって展覧会自体が一つの作品のようだ。 フランス人間国宝展 東京国立博物館 表慶館にて。11月26日(日)まで。 |
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