2017 05,27 21:35 |
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久しぶりに見応えある作品だった。抑えた色の映像とフラッシュバック、スクリーンから溢れ出してくる音楽の響きは、テレンス・マリックの映像表現を彷彿とさせ、圧倒的な力で迫ってくる。
「言葉」と「時間」の不思議な交差が観客にイマジネーションを呼び覚ます。旧約聖書の「バベルの塔」しかり、言葉を乱すことで神への冒涜を避けようとしたが、その乱れが人間同士の争いを生んでいる今日。映画では、エイリアンとの会話の解釈で国々に違った対応が起こり、そしてまた争いへと向かっていく。しかし、その争いを解決できるのも「言葉」なのだ。 挿入される印象的なフラッシュバックは、「時間」はリニアな広がりだけじゃないというもう一つのメッセージを突きつける。人類が「時間」を超越する日は来るのだろうか。エイミー・アダムス演じる主人公のなんとも言えないやるせない感情を達観することなどできるだろかと考えながら鑑賞した。 「2001年宇宙の旅」のモノリスのように、あの半月型の物体とエイリアンは何の象徴なのか。言葉にできない余韻が残る映画だった。 栗4つ。 TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン2にて。 |
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コメント |
観に行きたくなりました!
【2017/05/2800:58】||ひであき#29f8419ab2[ EDIT? ]
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ネタバレしないようにブログを書いたので、なかなか伝わりにくいとは思いますが、不思議な感じる映画だと思います。
原作を読んでいるとちょっと賛否が分かれるようですけれど、音響が素晴らしいので映画館で観られるのがよろしいかなって思います。 【2017/05/2801:00】||栗坊#29f8419ab2[ EDIT? ]
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