2017 03,03 23:07 |
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期待が高かっただけにがっかり。昔のMGMミュージカルのチープなオマージュ、というかパロディー映画だよね?
冒頭の高速道路の場面も車と車の狭い隙間で無理矢理踊ろうとしているから、どうしてもダイナミックなダンスにならず、ぴょんぴょん飛び跳ねているだけ。 これでもかと出て来る過去に観たことがある映画の場面は、自然とジーン・ケリーやフレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースの華麗なダンスと甘い歌声を脳裏に甦えさせる。されど、目の前で歌い踊るライアンとエマのお粗末なダンスと歌には、どん引きしてしまう。もっと観客を夢中にさせてくれよ、もっと心躍らせてくれよという想いは空しく打ち砕かれる。 ミュージカル映画らしいが、そもそも歌とダンスの場面は、それほど多くない。中心となるのは、陳腐で退屈なメロドロマだ。 ラストの夢と現実が交差しはじめる場面は、もはやオマージュを通りこし、「巴里のアメリカ人」のリメイクそのもの。 何故にこの映画が、評判が高いのだろう? ストーリーもありきたりで、新しさの欠片もなく、冗長なパロディー映画に付き合わされて、もうぐったり。久しぶりに途中で映画館を出ようかと思った。 栗2つ。 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン8にて。 |
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