2016 11,22 22:33 |
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東京国立博物館の特別展「禅―心をかたちに―」に行ってきた。大規模な展覧会なのに会期は一ヶ月ちょっと。おまけに前・後期で展示替えがある。前期だけ展示の作品は、観たことがあるのが多かったので、後期に出かけた。国立博物館の平成館は、展示室の空間造りや見せ方に凝ったものが多いのだけど、今回は淡々とガラス越しに展示しているものが多く、面白みには欠けたなあ。 後期を選んだ理由は、雪舟の「慧可断臂図」と如拙の「瓢鮎図」が展示されているから。これは、どちらも普段は京都にある。雪舟の「秋冬山水図」は、東京国立博物館にあって、時々常設展にも並ぶのだ。その時の方がゆっくり観られるからね。「瓢鮎図」は、京都の妙心寺の退蔵院に行ったことがあるんだけど、方丈に飾られていたのはレプリカだったんだよねえ。どうしても本物が見たかったの。どちらも水墨画。水墨画は、その濃淡をいかした表現のすごさが、本物だとよく分かるね。 興味深かったのは、十大弟子像の展示。サークル状に並べてあり、それぞれの仕草や表情が個性的で見入ってしまった。 全体的に見せ方にもう一工夫欲しかったなあ。そして、国宝、重要文化財が多数並ぶなか、目が行ってしまうのが仙厓だったなあ。(笑) 凛とした静寂の中で作品と対峙できたらと無理なことを願ってみる。。。 展示室の最後に座禅を組んで記念写真が撮れるコーナーがあった。 11月27日まで。東京国立博物館にて。 |
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