2016 08,09 09:07 |
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舞台より映画の方が圧倒的に素晴らしかったミュージカルが二つある。「ウェストサイド物語」と「サウンド・オブ・ミュージック」だ。どちらも監督は、ロバート・ワイズ。ワイズは、これまで映画でもセットで舞台を再現していただけのミュージカルに大胆なロケーションで新たな息吹を与えた。「ウェストサイド物語」は、ジェローム・ロビンスの革新的なダンスの振り付けでワイズの影はちょっと薄かったけど、この「サウンド・オブ・ミュージック」では、ザルツブルクの街や郊外を縦横無尽に映し出す映像が圧巻だった。その当時と今もほとんど変わらない情景が広がっている。 特に「ドレミの歌」は、舞台だと部屋の中でソファの周りをくるくる回るだけでつまらないが、ワイズの映画版では、アルプスの山々からザルツブルクの街中を歌いながら駆け巡り、本当に素晴らしいシーンになっている。ここミラベル宮殿は、「ドレミの歌」のクライマックスで使われている。 「ドレミの歌」で登場人物が歌いながら頭を撫でる像を探したのだが見つからず。どこにあるんだろう? ミラベル宮殿の庭園から旧市街の丘の上にあるホーエンザルツブルク城を望むこの美しい一直線の形式が特に素晴らしい。 現在は、市長公邸となっているミラベル宮殿だが、無料で階段ホールと現在もコンサートが開かれているマーブルホールのみ公開されている。 2階にのぼる階段は「天使の階段」と呼ばれ、1723年に作られたもの。1818年の火災を免れた遺構だ。 天使の階段を上って二階にあるのがマーブルホール。今も定期的に無料のコンサートが開かれている。 ザルツブルクに行く前には、「サウンド・オブ・ミュージック」もぜひ!当時と変わらぬザルツブルクの街が今もあちこちに残ってる。
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