2015 11,13 19:03 |
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特別展「始皇帝と大兵馬俑」を観に東京国立博物館へ。もちろんメインの展示は、兵馬俑なのだけど、それ以外の展示もなかなか興味深い。初めて中国を統一した秦の始皇帝は、それまでバラバラだった貨幣や度量衡を統一。その過程で生まれる副産物が面白い。自分の思い通りにしようと中央から強制するものは当然あれど、美術や工芸や日用品、建築様式などはそれぞれの土地の文化と融合し新しいものになっていく。騎馬民族がベルトのバックルにしていた文様や透かし彫りの鞘に入った短剣など、その芸術性にうっとりだ。 レプリカの展示だったけど、2台の銅馬車も興味深いものだった。一台は騎手が立って乗り、もう一つは座って乗り屋根も籠もあるもので、その違いの比較が面白かった。 メインの兵馬俑は、発掘された8000体のうち数体だけの展示だが、その精巧な作りには驚いてしまう。筋肉や着ている服、靴ひも、靴まで細かく表現されている。驚くことに、靴底まで細工がされている。兵馬俑が手に持っていたものは失われてしまっているが、そこを補って想像してみるのも一興だ。また兵馬俑の配置が絶妙で、戦士を前面にそして将軍の兵馬俑が後方の中心に置かれている。この将軍の兵馬俑が醸し出す雰囲気にどこにいても、どうしてもその将軍が気になって何度も何度も返り観てしまった。凛とした表示に不思議と取り憑かれてしまった。 ちなみに上の写真は、展示室の最後にあるレプリカとの記念撮影コーナー。 特別展「始皇帝と大兵馬俑」 東京国立博物館のページ 特別展「始皇帝と大兵馬俑」 オフィシャルページ 東京国立博物館 2015年10月27日(火) ~2016年2月21日(日) 九州国立博物館 2016年3月15日(火)~6月12日(日) 大阪・国立国際美術館 2016年7月5日(火)~10月2日(日) |
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