2015 09,17 22:50 |
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二日連続、日暮里のサニーホール コンサートサロンへ。今宵は、立川談幸師匠の落語会。今では全く高座でかからないか、めったに聴けない珍しい噺だけを集めた貴重な会。ここでしか聴いたことがない噺も多い。ここでの一回だけの披露のために昔の速記本をひっくり返し覚える談幸師匠ってすごいよなあ。
柔和で優しそうな談幸師匠だけど、まくらはびっくりするほどブラックで毎回大笑い。 幸之進 「桃太郎」 師匠の芸協移籍で前座になっちゃったんだよねえ。がんばってぇ! 明るく楽しい高座でどんどん良くなっているよね。 談幸 「狂歌合わせ」 豊臣秀吉の家臣に狂歌を競わせ褒美を与える噺。お題を出して、家臣たちが狂歌を披露する。まあ今回の高座のためだけに、たくさんの狂歌を覚えられるもんだなあ。次から次に飛び出す現代人にはいまいちピンとこない狂歌の数々、それがすらすらと会場をこだまするその様に圧倒されちゃった。 談幸 「三人無筆」 これは、たまにかける噺家さんいるよね。無筆なのに葬式の記帳係を頼まれた登場人物が、「向う付け」というアイデアを考えるが・・・。もともと上方の「向う付け」という噺だったみたいだね。正直になれない見栄っ張りの登場人物たちのやりとりが面白いよなあ。 談幸 「雷飛行」 愛人と日光に来た主人公が、愛人を先に東京に返し、日光の山奥で雷様の御殿に迷い込む。そこで雷様の娘に恋をして、雷界の大学へ進み卒業試験の雲乗りで東京へ向かうという一見壮大な物語。しかし、中身のほとんどがくだらない駄洒落だった。(笑) 大正時代にできた噺らしいのだけど、大正時代にもすっとぼけたくだらん噺を作る人がいたんだねえ。 なんじゃこりゃあって噺もあるけど、毎回楽しみな会だなあ。談幸師匠も楽しそうに埋もれた噺の発掘作業をしている感じ。 |
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