2014 11,20 22:10 |
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平日でも午前中は、入館までに50分待ち。15時くらいには入場制限もなくなった。それでも館内は、大混雑で全ての展示物をゆっくり鑑賞するのはそもそも不可能。
僕は、普段から東京国立博物館の常設展示に来ており、また京都や奈良のお寺や博物館、特別公開などに足しげく通っていたので、展示物のほとんどが過去に観たことあるものばかりだった。特に東京の国立博物館の所蔵品は、普段も時折さりげなく展示されていて、特別展でなければゆったり観られる。まあ、展示品全てが国宝だから、一堂に会して観られるという機会は貴重ではあるけれど、この大混雑では見たというだけで、鑑賞というのにはほど遠いな。 それでも、今回見とれてしまったのは、藤原為家筆の「土佐日記」写本。紀貫之のオリジナルは現存しないため、こちらが「土佐日記」で一番古いものになる。仮名文字をこんなにも美しいと思ったのは初めてだ。まるで文字が生きているかのよう、そして常に一番美しい形で留まっている。されど、次の文字へと流れて行く。為家の手を見ていると、彼と時を超えて通信できているような不思議な感覚に陥った。一ページしか展示されいなかったのが残念だった。全ページ見たかったなあ。 善財童子立像・仏陀波利立像は、当時の色彩が残っている部分もあり、当時の衣装のデザインを知ることができ興味深い。像を横からも見られるので、陽のあたりにくい部分には、くっきりと赤い色が残っていた。 「日本国宝展」平成館 特別展示室 2014年10月15日(水) ~2014年12月7日(日) |
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