2014 08,29 12:46 |
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ヴェネツィアの迷宮を彷徨い始めた。もちろん地図は持っていたが、それでも迷う。運河に当たる行き止まり、目的の建物が見えているのにその方向への近道だと勝手に思い込んで進むとものすごく遠回り、そんなことを繰り返しながら、急がずゆったりと歩いた。ホテル周辺は、それほど人通りがない。 教会や広場はたくさんあり、その都度頭上に空がぽっかりと現れる。 リアルト橋が近づいてくると周辺は急に賑やかになる。ヴェネツィアの中では比較的高台にあり、古くから商業の地として開けたエリアらしい。なるほど市場もここにある。今では、観光名所となったリアルト橋を目指して多くの観光客が集まる、それを目当てにした土産物屋が通りに溢れ、また怪しい物売りも多数蠢く。 何度も架け直されたリアルト橋。最初は木造だったらしい。現在の石の橋が架けられて、すでに400年以上経っている。 ヴェネツィアの水の大動脈、グラン・カナル。目の覚めるような光景だった。まるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのようだ。もちろん往来する船は現代風ではあるが。天気も良かったので、空の青さの美しさとあいまって、暑かったけれども、心には涼しく爽やかな風が吹いた。 運河には、水上バス、水上タクシー、そしてヴェネツィアを代表する乗り物ゴンドラがたくさん行き交う。たくさん刺された長い木の杭は、ゴンドラが流れて行かないように係留するためのものだ。 高層の現代建築が一切ない眺め。水上交通しか入れないヴェネツィアならではだ。これを求めて世界中から旅人が訪れるのだな。 |
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