2014 08,16 22:07 |
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これは、好き嫌いが分かれる映画だろうな。ミステリーのような予告だったけど、謎解きはないので、人によっては消化不良気味になるかも。されど、70年代の傑作映画の雰囲気を彷彿させる映像と展開は、とっても僕好み。エンドクレジットまで70年代テイストでうっとりしちゃった。
これは、映画というより文学。視覚で見せながらも想像力の冒険のような楽しさがある。スクリーンのあちらこちらに散りばめられた謎解きのヒント探しも面白い。観た人なりのそれぞれのストーリー、結末の解釈があるだろう。終映後、あちこちから「分かんない」、「途中で寝た」などの声が聞こえてきた。 僕は、観ている間、昔懐かしい風情に酔っていた。突然、突きつけられた予想外のラストに、むしろ映画が終わってから脳味噌の中でいろんなものが湧き出してぐるぐると駆け巡った。 良質の文学作品を読み終えたような気分。栗4つ。 TOHOシネマズ シャンテ スクリーン1にて。 ただ最近、映画の宣伝とそれによる観客の期待には、ものすごくギャップを感じる。観客を映画館に呼びたい気持ちは分かるけど、映画の姿を正しく伝えてないねえ。 |
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