2014 06,02 23:14 |
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6月の第一月曜日は、寄席の日。江戸での寄席の発祥が、1798年(寛政19年)6月に初代三笑亭可楽が下谷神社内で「風流浮世おとし噺」の看板を掲げた興行が始まりとされることに因むのだそうだ。この日は、都内4つの寄席と国立演芸場の木戸銭が半額になる。昨年までは、入場者に団扇も配られていた。
どの寄席に行くか迷うところだが、ここはやはり昼夜で入れ替えの鈴本だね。立ち見は嫌だし、三之助師匠も出ているしね。 まめ平 「犬の目」 前座の時から上手だったけど、二つ目になっても面白〜い。堂々としていていいね。くすぐりも嫌みがないし好感度アップ!これから大いに期待できるね。 ダーク広和 奇術 名前はダークだけど、とっても明るくて楽しいマジック。常にスマイルだし、この人、本当にいい人なんだろうなって思う。 ヒモの手品は、真骨頂で何度見ても面白い。 三之助 「浮世床」 我らが三ちゃん登場。愛らしい主人公の惚気話は、まさに三之助ワールド。江戸時代の髪結い床で話を聞いているうちにいつの間にかどっぷりとその世界の中に入り込んでいる。この噺も何度も三之助師匠で聴いているのに、毎度楽しくてしょうがない。 文左衛門 「馬のす」 強面の風貌にどこか可愛らしさがあるという武器に、時事ネタを面白可笑しく取り込んで、こちらも独自の世界を繰り広げる。 遊平・かほり 漫才 毎度お馴染み。ある意味ブロードウェイのロングランのようだね。同じネタを何回も話すんだもんね。 一朝 「祇園祭」 もともとは後に出る「三人旅」のエピソードの1つ。主人公が待っているのは、残りの二人だ。 この噺、あんまり好きじゃないんだけど、さすが一朝師匠、京都と江戸の二人のやり合いが楽しくてしょうがない。 琴調 講談 講談もね、じっくり聴くといいんだよねえ。寄席の中ではどことなく中途半端になってしまうので、また講談の会でゆっくりと聴いてみたい。 あずみ 三味線漫談 初めて拝見。どこなく素人っぽさがあるのが初々し。 左龍 「お菊の皿」 久しぶりに左龍師匠を拝見。これ面白かったわあ。この噺、合うねえ。太目な人がやる幽霊、そのギャップに笑っちゃった。かなり気持ち悪い感じだったけど。(笑) 和助・小花 太神楽曲芸 寄席が初めての観客も多かったのか、落語ファンにはお馴染みの曲芸が拍手喝采の大盛り上がり。ああ、やっぱり寄席にお客さんがたくさんいるっていいわあ。 三三 「三人旅 鶴屋善兵衛」 台詞に澱みがないなあ。大爆笑というわけではないんだけど、登場人物の細かい設定がよく出来ていて魅了される。余計にくすぐりを入れてドタバタの爆笑編にするのではなく、こういうのが江戸の寄席の風情だなあと改めて感じた。 そして、やっぱり寄席はお客さんが多い方が楽しいね。平日の夜席にこれくらいお客さんが入るといいね。寄席の日、月一回くらいあってもいいんじゃない?映画ファン感謝デーみたいにね。 今年の団扇は無かったけど、過去の寄席の日の団扇を帰りに出口で配ってた。ラッキー。 |
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