2014 05,24 14:55 |
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五箇山の菅沼集落には合掌造りが9棟、同相倉集落には20棟、最大のここ白川郷の荻町集落には60棟が点在している。1つ1つの合掌造りの規模も大きく、敷地も広いので世界中から観光客が訪れている。静かな五箇山地区とは違い、こちらはまるでテーマパークのような賑わい。合掌造りの中には、民宿として営業しているものもあるので、そこに泊まって観光客が訪れる前の早朝や帰ったあとの夕刻・夜を体験するのがさらに素晴らしいと思った。 集落には、舗装されたメインストリートがあるが、観光目的の車両は集落内に入ることができず、川を挟んで対峙する駐車場に車を停め、この橋を渡って世界遺産地区に入る。 橋を渡った先に広がる世界は、日本の原風景。子供の頃、こういったところで過ごした訳ではないのに、どうしてこんなにも懐かしさがこみあげるのだろう。 これは、白川郷で最大規模の和田家の住宅。和田家は、地元の名主で風格ある佇まいだ。現在は、資料館になっていて内部を見学することができる。 世界遺産にも指定され、この姿を維持しなくてはならないが、茅葺き屋根の葺き替えには4000万円ほどかかるそうで、国の援助はあるものの、持ち主は数百万は用意しないとならないらしい。葺き替えには、結(ゆい)と呼ばれる村の援助組織が手伝うのが伝統らしい。自分の家の葺き替えを手伝ってもらう代わりに他人の家の葺き替え時は手伝うという相互協力の仕組みだ。 真夏のように暑い日であったが、二階に上ると田園から吹き抜ける風が優しくそして涼しい。 白山連峰も美しく、虹が不思議な形で出ていた。残雪の山の美しさは、格別。暑い日の清涼剤だ。 合掌造りは、庄川に平行して、すべてが同じ方面に向いて建っている。 和田家の分家である神田家も蒼々たる風格。 集落のお寺、明善寺の姿も美しい。 寺の鐘楼も茅葺き。 高台からは、集落が一望できる。まさに江戸時代の眺め。世界中から旅行者が訪れるのも頷ける。正直、こんなところが日本にまだ残っていることが驚きだったのと、どうして今まで来ていなかったのだろうと、たくさんの海外からの旅行者を見て我ながら不思議だった。 |
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