2013 11,23 13:50 |
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随分前から行こう行こうと思っていたのに、気付いたら会期は明日まで。慌てて出かける。
行ってみたら、あらまあ大行列。入場までに一時間待ちと言われた。昼過ぎには、大分列の長さは短くなっていたけど、やっぱり美術館って午前中が混むのかな? すごい人だったけど、1時間も並ばずに館内に入れた。 東京藝術大学大学美術館は、それほど大きな展示スペースがある訳ではないので、こじんまりとした展示内容だが、これやっぱり見て良かった。 僕は、仏像大好きで、特に奈良の仏像はたまらない。まだ多神教だから、いろんな種類の彫刻があり、またどれも躍動感溢れていて、今にも動き出しそうな迫力がある。 一堂に会した板彫十二神将像の彫刻は、薄っぺらいけど飛び出してくるのではないかと思うくらい、これは彫った人の魂が入っているような、そんな作品群だ。ここで見られるけど、いや本当に実物は、すごい迫力だったよ。 そして、今回のメイン展示。仏塔とその前に整然と並べられた木造十二神将像にも完全に圧倒される。 銅造仏頭は破損仏。白鳳期の仏像だが、15世紀に落雷による火災で頭部以外は失われた。その頭部も昭和初期まで忘られた存在だったらしい。頭部だけだが、国宝に指定されている。 仏頭を守るように陳列されているのが、木造十二神将像。会場は暗いからわかりにくいが、結構色彩の跡が残っている。また最近の展示は、円形の柵の中心に置くようにするので、像の後ろ側も見ることができる。これは、実際の興福寺では見られないので、貴重な機会だ。それぞれの干支の動物を頭に載せたユーモラスさもありながら、威風堂々とした威厳を持つ。腰や膝の曲がり具合や腕や顔の表情の一瞬の動きをとらえたその様は、歌舞伎の見栄を切っているようだ。 古の彫り師の魂を感じた展覧会だ。 国宝 興福寺仏頭展 東京藝術大学大学美術館 11月24日(日)まで。 |
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