2013 10,13 22:25 |
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今日は、談幸師匠の落語会。今年は、仕事が忙しかったのとその反動で調子に乗って海外旅行に3回も行ってしまったため、落語に行く回数が随分と減ってしまった。久しぶりの談幸師匠の会。嬉しい!
幸之進 「家見舞い」 前座に成り立ての頃から拝見しているけど、随分と表情豊かになってきたなあ。まだまだ噺をこなそうとしていて余裕がなく、あ、この台詞もうっちょとためて言ったら笑えるのになあとか惜しいところが散見される。でも、こなして行く中で変わって行くのだろうね。 吉幸 「相撲巡業」 何度も聞いている房総の夏のお寺の落語会のまくら、でも何度聞いても笑ってしまう。 すっとぼけた登場人物が出て来る噺は、この人の真骨頂。 談幸 「木乃伊取り」 なんでしょう、驚くくらいブラックなまくら。ここまでひどいことを言う噺家さんて、他にいないというくらいブラックだよ。なのに何故か笑っちゃう、憎めない、というか好きになっちゃう。多分、こけにされた当人も許しちゃうはず。 「木乃伊取り」は、初演なのだとか。談幸師匠が演じると、そんなのまるで分からない。全てがもうずっと前からの持ちネタみたい。 登場人物の全てが個性的で、どの人も実在するみたいに、感情表現が素晴らしい。言動と振る舞い、建前と本音、人間の優しさと弱さ故に揺れ動く登場人物たちが愛らしい。 ロケット団 漫才 スキャンダルや不祥事を起こした有名人や企業は、漫才のかっこうのやり玉。笑っちゃうけど、会場に関係者がいないかひやひやしちゃう。 談幸 「三軒長屋」 この噺をかける噺家さんは、それだけで尊敬する。そして、この噺を淀みなく演ずる談幸師匠は、本当に素晴らしい。場面は、ほぼ3つ。三軒のそれぞれの長屋の部屋。でも登場人物は、ものすごく多い、そして場面展開はスピード感あり、また台詞が長く、寄席ではほぼかからない。独演会ならではの大作だ。 特に最初の鳶頭の家での女房と若い衆とのエピソードは、映画の爆笑アクション巨編だね。(笑) 大熱演の中、サゲまであと少しというところで、会場中に響き渡る携帯電話の巨大な着信音、もうかなりがっかり。さすがの談幸師匠もあまりの音の大きさに噺を中断。なんとか取り戻して、サゲに向かったけど、後味悪いなあ。本当に携帯電話、なんとかならないだろうか。 それでも、なにがあろうと談幸師匠の落語は素晴らしい。もっともっといっぱい聴かなくちゃ。 |
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