2009 04,05 20:54 |
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昨年は、大阪まで聴きに行ってしまったラクゴリラ。毎度上方のネタに新鮮な思いがするのだが、今回は特に興味深い構成だった。
さん都 「つる」 若いパワー炸裂で、楽しい。上方は、前座、二つ目の区分がないが、若い人も個性があってまた上手だ。 生喬 「隣の桜」 初めて聴くネタ。小僧さんも可愛いし、頑固者同士の意地の張り合いが楽しい。鳴り物の使い方も効果的で、隣の学者が気になリ始める様子が鮮やかだった。 つく枝 「親子酒」 5月に五代目桂文三を襲名するつく枝さん、「桜の季節に入門しました。亡き師匠と一緒に4月によく東京に落語会で来たものでした、師匠が生きていたら、この襲名を・・・」で感極まって涙ぐむ。師弟愛の素晴らしさを感じた。こっちまでほろっときちゃった。 すぐにまた笑顔と楽しさで落語へ。 「親子酒」は、サゲは同じだが、中身は江戸物と全く違う。そもそも親父もベロンベロンで帰宅、これまたベロンベロンで帰ってくる予定の息子を待つのだが、噺の中心は、この息子が酔って帰ってくるその道中で、「時うどん」のような「ぼやき酒屋」のような展開になる。 江戸との違いが面白かった。そして、なんともつく枝師匠は、芸達者。酔っ払いもクールなうどん屋も最高に可笑しい。 こごろう 「書割盗人」 まくらが超爆笑。可笑しくて内臓吐きそうになった。 ネタは、江戸では、「だくだく」として演じられることが多い噺。サゲがだくだくじゃないので、ネタの名前が違う。 花丸 「天神山」 江戸の「安兵衛狐」に似ているが、狐とのなり染めとそれにいたる経緯に重点が置かれている。可笑しくてちょっとジーンとしてしまうこうした噺が、花丸さんの真骨頂だ。 |
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