2013 08,13 18:10 |
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こちらは、フィルムの一コマ一コマその全てが絵画のように美しい。その美しさに溜め息と戦慄すら覚える。あまりに有名な死神とのチェスの対局は、何度見ても鳥肌もの。ラストの死神との行進のダンスも圧巻。大自然を自らが用意したセットのように使いこなすベルイマンのその手腕には脱帽だ。空行く鳥の姿さえ、驚くほどの美しさだ。
ペストが万延している中世ヨーロッパのその暗黒時代とこの主人公一団に纏わりつく死神がなんとも時代を象徴していて秀逸だ。 中世にタイムスリップして、その場で物語を体感しているのではと錯覚する。 こういう映画を観ると、映画ってモノクロの方がいいなあと思ってしまうなあ。光と影がもたらす効果が強烈に脳に焼き付く。 生と死、そして神の存在を考えさせられる。 栗4つ。ユーロスペースにて。
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