2004 12,26 15:34 |
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昨日、定員オーバーで入れなかった黒門亭にリベンジで行った。今日も、大入り満員だった。落語協会ビルの2階へ行く時、時助さんとすれ違う。「おお、今日出られるのね?」、「はーい、出させていただきまーす」と時助さん、明るく微笑む。袖で、時助さんともう一人の前座さんの会話が漏れ聞こえてきて、それも結構可笑しかった。
時助 「のめる」 この人は、三之助さんと並ぶ、落語界の微笑みの貴公子だな。また、最近は、話もどうどうとしてきた。早く二つ目になってね。応援に行くから・・・。 ぬう生 「離婚弁護人」 円丈さんのお弟子さんということで、新作落語。新作落語は、その場は面白いが、心に残らないし、また聞きたいと思わない。今後、そういう新作の登場に期待したい。 二つ目になったばかりで、元気のある落語だった。 馬遊 「猫の災難」 昨日と同じネタをあえて、やったらしい。この話は、面白いが、小三治さんのが忘れられないので、どうしても比べてしまい、そうするとやっぱり、あまり笑えない。 喬太郎 「牡丹灯篭」 まくらも無しに、いきなり話へ。淡々とまるで観客などいないかのように強引に一方的に話をしている感じだったが、やはり、この人、ただ者ではない。次第にぐいぐい、ぐいぐいと観客を惹きつけ、大いに笑わせ、頂点に達しようとするそのあたりで話を止めて引き下がる。もう、完全に掌の上で転がされた感じだ。恐るべし喬太郎。 彦いち 「愛宕山」 愛宕山をやると思わせ、自作のパロディ版をもってくるあたりが本当に憎い。まくらでの伏線を本ネタの中で花咲かせるあたりは、鮮やかだった。扇子と手ぬぐいで鉄砲、ライフル、マシンガンを表現させ、大いに観客を沸かせた。破天荒、無鉄砲なところがこの人の良さ。とりあえず、こんな噺家他にはいない。 若円歌 「天災」 流石に上手だが、ちょっとオーソドックスか。喬太郎、彦いちの強烈な個性のあとだと、少々物足りない。まあ、正当派の落語。それでも、短気でべらんめい調の八っさんと穏やかで学識のある隠居との対比は見事。 今年は、これが笑い納め。 |
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