2008 07,03 22:45 |
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昨夜は、自分の担当する重要なイベントが終わり、この間の京都プロジェクトとあわせて、今年前半の大仕事が終わったあと喜んでいたのだが、いつの間にか世の中は年の後半になっていた。また次なる波が待っているのか・・・。
とりあえず自分の中では、仕事の一区切りが付いたので、今日は落語へ。愛しの談幸師匠がトリということで日暮里の立川流の寄席へ。それにしても日暮里サニーホール コンサートサロンは、年間で最も通ったホールの筆頭になるのではと思うほどの勢いだ。最近、ここに来ることが多いよなあ。 会社を定時ちょっと過ぎに出たのだけど、18時15分の開演には間に合わず。うーん、この開演時間だけは、なんとかしてほしいものだなあ。これは、落語界全体に言えることなのだけど。前座さんと吉幸さんに間に合わず、志遊さんの途中から・・・。 志遊 「ちりとてちん」 途中から。ちりとてちんを食べるところ、すごい形相だった。 左談次 「饅頭怖い」 ぎっくり腰だそうで、ちょっと大人し目だった。もっと弾ける左談次師匠が見たかったなあ。 まあ、それでもこのフワフワ感は、たまらないっす。 里う馬 「試し酒」 立川流の寄席に行くと亭号が立川ばかり出てくるので、この師匠にはもっとプレゼンスをあげていただきたいなあ。弟子はとらないのかなあ。土橋亭、もっと増えないかなあ。 酒を飲むときの音が不思議な音だった。 志の吉 「初音の鼓」 ひょうひょうとした風貌とキャラがこの噺にぴったり。 ぜん馬 「出来心」 「下駄を忘れて来た」のサゲまで。 談幸 「樟脳玉」 談志師匠と二人きりの時、談志師匠が苦しみだすまくら、以前も聞いたことあるけど、何度聞いても可笑しい。談幸師匠の本もそうだったけど、談志師匠とのエピソードはブラックだけど微笑ましい。 夏らしいネタで「樟脳玉」。この噺、以前も談幸師匠で聴いたことあるけど、他の噺家さんがかけるのには遭遇しないなあ。 さしたるクライマックスもなく淡々としているのだが、談幸師匠にかかるとなんとも可笑しい。死んだ女房を思うねじべえから金と着物を巻き上げようとする二人の最初の家での会話は、大笑い。窓を閉めろ、猫を追い出せ、それだけなのに、何でこんなに笑っちゃうのだろう。 設定は、なんとも馬鹿らしいが、サゲの「魂の匂いがする」というのは、なんとも味があり、余韻が残るなあ。樟脳とは、なんぞやをまくらで言わなきゃいけない時代だけれど、あの匂いがどんなものか知っていると、この噺は生き生きとしてくる。後半は、あまり説明的にならず、火の玉が顔にぶつかり、そしてあのサゲの一言。うーん、落語って染みるよ。馬鹿馬鹿しいのに、ねじべいさんに感情移入し、ちょっぴり切なく、ほろっときちゃうなあ。 落語って、笑うだけじゃないのよねえ。心地よい余韻に浸りながらの帰り道、仕事の疲れも吹き飛ぶよ。 |
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