2012 11,17 21:26 |
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ムーブ町屋にて、談幸師匠の独演会。いつも最前列を陣取っていたが、今日はちょっと出遅れ二列目に。ここは300席もあるけど、スタジアム形式なのですごく見やすい。 幸之進 「蔵前駕篭」 観る度に成長しているなあ。声が枯れてたけど、高座が続いていたのか、稽古し過ぎ? 吉幸 「幇間腹」 飄々としたおとぼけ滑稽話は、彼の真骨頂。まくらも本編も本当に楽しい。 たまには、人情話も聴いてみたいな。 談幸 「茶の湯」 この噺は、登場人物がたくさん出てくるけど、談幸師匠は、どれも魅力的に演じ分ける。それにしても昔から、人は『知らない』ということを言えないもので、また恥をかくのはいやなんだなあ。こういう人間の普遍的なものが描かれている噺は大好き。「そんな人いねえよ」と突っ込みたくなる昨今の新作落語がつまらないのは、やはり人間の普遍性が描かれていないからなんだよねえ。 単に可笑しいだけでなく、人間というものが本当によく表現され、それが観客席に伝わってくる。 談幸・錦魚・談吉 「談吉三代談志を語る」 歴代の談吉を名乗った(一人は現役)3人が、語るそれぞれの談志像。近くにいた弟子ならではのエピソードから高座やテレビでしか分からない談志師匠のもう一つの(本当の?)姿が浮かびあがる。話も面白かったけど、談幸師匠、錦魚さん、談吉さんのジェネレーション・ギャップも笑っちゃった。特に談吉さん、物怖じしない今風の若者だったなあ。(笑) 個人的な談志師匠の思い出は、銀座のカントリー&ウェスタンのライブの店「ナッシュビル」でお会いしたことかなあ。飛び入り漫談でお客さんを楽しませてた。Tシャツ、短パンだったなあ。 談幸 「猫忠」 この噺は、4年前に愛づらか百撰で聴いた談幸師匠以来。他ではまだ出会ったことないなあ。 SFミステリーみたいな噺で可笑しい。歌舞伎の『義経千本桜』や他の落語を材に取っており、後半の鳴りもの入りで謎の男が正体を表す猫のもののけは、まるで談幸師匠に猫がのりうつったみたいだったね。すごい芸をみたなあ。圧倒された。 談幸師匠の芸は、本当に素晴らしい。これこそ落語、これこそ噺家だなあ。素敵な夜をありがとう! |
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