2012 10,14 12:34 |
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南禅寺は、たぶん京都で一番訪れているお寺だと思う。そもそも禅寺が好きなのと、昔はよく宿泊した都ホテルから歩いてすぐということ、今も地下鉄東西線が通って電車で行けるようになったこと、方丈庭園や襖絵が素晴らしい、など理由はいくつもある。 また普段から三門の上に登ることができる数少ないお寺の一つでもある。歌舞伎に出てくる石川五右衛門の気分になれるのだ。 今回は、入らなかったけど、塔頭の金地院も素晴らしい。 塔頭の南禅院の前に建つ琵琶湖疎水。今では観光名所の一つになっているし、煉瓦好きの僕にはたまらないが、そもそもお寺の境内にこうしたものを通すというのは、やはり明治の廃仏毀釈の影響なんだろう。鎌倉の円覚寺は、境内に横須賀線の線路が敷かれてしまった。共に禅寺だ。 円覚寺の方丈庭園は、小堀遠州作と言われ名高い。枯山水の流れの中を虎の親子が行く「虎の子渡しの庭」の通称で聞いたことがある人も多いだろう。龍安寺ほど人でごった返していることもなく、比較的静かに鑑賞することができる。 左甚五郎作と伝えられてる欄間彫刻。 こちらは小方丈の庭園の「如心庭」。 そして南禅寺と言えば、もう一つ狩野派の絵師の襖絵だ。「水飲みの虎」はじめ素晴らしい作品が多い。ところが・・・、 なんと、作品保護の観点からデジタル写真に置き換わっていた。確かに、作品の保護のためと言われればいたしかたないが、400年前に描かれた絵がそのままもとの場所にあって見ることができるというのが、京都を訪れる魅力の一つであることには変わりはない。前回、訪れた時には本物だったので、これからこうしたお寺が増えていくんだろうな。残念だけど、しょうがないのかねえ。 |
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