2012 09,09 16:50 |
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朝太の名前で開催される最後の朝太の会。築地のブディストホール、お江戸日本橋亭、こんにゃくえんまと場所を変えながら21回続いた。真打に昇進し名前が変わるけど、この独演会は続いて行く。
本日のゲストは、志ん八さん。 志ん八 「子ほめ」 前座の頃から芸達者だった。次の抜擢真打の有力候補の一人だと思う。最近、自作の新作落語を聴くことが多いが、古典落語がしっかりできる人だ。そしてこの人の古典落語は、やっぱり面白いし楽しい。 朝太 「火焔太鼓」 披露興行で必ずやトリネタとしてかかるであろう。古今亭だから、志ん生師匠の十八番だったから、そしてそれを伝承しているのがこの人だろうという勝手な期待がある。本人もそれが分かっていて、だからやりたいし、やりにくい。その奇妙なプレッシャーを高座でどう受けとめ演じるのかも見所か。 何度も朝太さんで観ているけど、この夫婦の可愛らしさの描写は絶品だ。前半、いがみあっていた夫婦が口は悪いが、実は心の底で愛し合っていて幸せなんだなあという温かい気持ちがひしひしと伝わる。 なんと、朝太さんに痛風疑惑? 本日は、踊り無し。残念っ。 朝太 「お見立て」 これは、すでに朝太さんの十八番。本人も楽しそうだし、登場人物がいきいきとしている。花魁も客も嫌なやつだけど、どこか憎めない。そしてそれが人間なんだなあと思う。同じ噺を何度聴いても楽しいのは、人間が描かれているからなんだなあ、落語は。 朝太は、8人抜きの真打昇進だ。落語協会会長の小三治師匠の折り紙付き、実力は申し分ない。でも、この人、宣伝が下手、というかほとんどしない。芸人だし、もっともっといやらしく自分を売り込んでもいいと思う。体は大きいのに、ハートはシャイみたい。 というわけで朝太 改め 古今亭志ん陽のfacebookページを作った。9月21日から始まる披露興行で、その目でこの噺家の落語の面白さを確かめて欲しい。 |
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