2005 02,12 23:33 |
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日曜の夜は、空いているが、さすがに三連休の中日、土曜のためか、夜席なのにすごく混んでいた。
前座は、生ねんさんで「子ほめ」。 続いて、最近お気に入りの二つ目朝太さんで「欠伸指南」。この人、本当に飄々としていながら、決めるところは決める。とても味がある。いい噺家になるだろう。きっと。表情もいい。この「欠伸指南」で欠伸を習う間の抜けた男の描写が秀逸だった。 紋之助、曲独楽。見事だった。独楽が縦横無尽に飛び跳ねる様は、流石。途中、ため息ついたり、「えっと」とか「よし、あと一つ」とか、独り言が楽しい。 志ん橋師匠は、「居酒屋」。小僧の描写が可笑しかった。 歌武蔵師匠、「胴切り」。ものすごい巨体から繰り出されるパワー溢れる落語。時折の脱線が楽しい。今日、場内を一番沸かせていたかも。ネタが、突拍子もない話。 順子・ひろし。漫才。ウフフフフ・・・といつもながら、笑わせてくれる。コンビ芸とは、こういうものだ。
さん喬師匠の代演で南喬。「心眼」。この話も、とてもいい話。数ある落語の中での名作の一つ。可笑しさの中に、人間の身勝手な感情の揺れが良く描かれている。
正楽師匠の紙切り。当たり前ですが、お見事。切っている間の小話は、みんな聞いたことがあるものばかりだったが。こぶ平は、似ていた。 志ん輔師匠は、「火事息子」。季節柄、このネタに会う機会は多い。前半の息子がいなくなる場面を時系列でなく、導入部の母親に会う夢のシーンと、クライマックスの親父の告白に入れるのは、初めてきいた。演出的にも、すごく良かったし、志ん輔師匠の涙の名演に、涙腺が切れる。あちこちですすり泣き。素晴らしい一席だった。 |
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