2012 05,02 11:08 |
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スパイ映画というより重厚な人間ドラマ。全て静かに静かに進み、アクションやサスペンスの盛り上がりは無い。誰が二重スパイということよりも、全ての登場人物が孤独で、自己を本性を隠して生きなければならない中で、それでも誰かを愛してしまう人間の性がかえって痛々しい。 映画は、とりあえず二重スパイの真犯人を見つけ出しそれを示しているが、それは正直どうでもいい。登場人物の表情、回想シーン、写真などに、「何故、そうなったか」のヒントが多数隠されている。国のためや、組織のためでなく、実は愛する人間のために行動していてたスパイの悲哀を僕は感じた。この映画が何を言いたいかは、観客にゆだねられていると思う。 ゲイリー・オールドマンの静かで抑えた演技は、秀逸。全てを達観しているようでどこか寂しさと憂いを漂わせている。 スパイ映画を期待していくと肩透かしかも。裏に隠れている人間ドラマが見応えある。 栗4つ。TOHOシネマズシャンテ スクリーン1にて。 裏切りのサーカス http://uragiri.gaga.ne.jp/
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コメント |
これ、面白かった。監督の前作「ぼくのエリ」も好きだなあ。
【2012/06/0513:03】||のんだくれ#5cfcf98cfa[ EDIT? ]
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も切なくて良かったよねえ。
【2012/07/0823:55】||栗坊#294e587dc9[ EDIT? ]
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