2005 03,04 23:22 |
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何となく、電車に乗りたくない時がある。そんな時は、会社から家まで歩いて帰る。会社のある六本木から虎ノ門、新橋を抜けて築地、勝どきへ・・・。新橋あたりで夜食をとりながら休憩すると、ちょうど良い運動だ。それほど、疲れない。
もともと歩くのは、好きなので苦にならない。それどころか、通勤電車の方がつらい。
途中、いつもと違った道を通りたくなるので、時には、遠回りしたりする。こんなことろにこんな景色があったのかと、驚くこともある。また、昼間とは、違った夜の世界もある。
アーク・ヒルズや城山ヒルズがあるあたりは、高層ビルのモダンなオフィス街と高級マンションや邸宅が広がっている。しかし、ちょっと裏に入ると本当にびっくりするようなバラックがあったり、お墓があったり、昭和30年代のアパートなんかがあったりする。
NHKのドキュメンタリーで、アーク・ヒルズや六本木ヒルズができる前の町並みを映像で見たことがあるが、人間の生活の息吹が感じられる下町のようだった。今もそうした景色が部分的に残ってはいる。しかし、地上げで虫食いになった空き地や駐車場が切ない。
新橋。ここにも、開発の波が押し寄せているが、まだまだ昭和の夜の飲み屋街の風情はある。ここは、香港に本店がある広東料理の名店、翠園酒家。
烏森神社の参堂脇にある風情ある飲み屋街。しかし、ここも地上げか、入り口付近は更地になっており、痛々しい。
ここは、東京にある心の故郷のような場所だったのに・・・。いつまで、残りのお店がありつづけてくれるだろうか。
小津安二郎が、ふと出てきそうな、飲み屋だ。
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