2005 03,13 23:43 |
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今日は、原宿で開催された落語会へ。二つの落語会の合同開催だったが、今夜は、もう遅いし、長丁場で疲れたので、三之助さんの「景清」の感想だけ。他は、後日。
今夜、二つの落語会合わせても、クライマックスは、三之助さんの「景清」だ。この落語は、大好きな話の一つ。難しい話でもあり、正直、もう少し年齢を積み重ねてからの方がいいのでは思い、実はそれほど期待していなかった。 しかし、三之助は、この難しい話を見事に演じきった。盲目の主人公と彼を支える旦那の表情、台詞の掛け合いには、惹き込まれた。自分に甘える盲目の主人公の表情と、彼を厳しく叱咤しながらも支える旦那の厳しい表情の対比が素晴らしかった。 ネタ卸しの一発目。三之助さんからすれば、いろいろと思うところがあったに思う。また、この難しい話を見事に演じきる先輩たちとの比較もあるだろう。 しかし、今夜、この三之助の瞳の奥に、将来に対する揺ぎ無い噺家の姿を見た。ますます楽しみな噺家になった。 「景清」は、人間のエゴをこれでもかと見せ付けられ、魂をえぐられる。こんな話があるから、落語は、侮れない。 |
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