2005 03,15 23:37 |
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しのたかさんの記事に触発され、どうしてもエリアフ・インバル指揮のベルリン交響楽団のコンサートに行きたくなり、会社を定時に抜け出してサントリー・ホールへ当日券を買いに行った。サントリー・ホールは、会社から歩いてすぐ、それも理由の一つなのだが、やはり、ここサントリー・ホールは、東京一、いや僕の知る限り日本一のコンサートホールだ。音響の素晴らしさもさることながら、場所から着飾った観客も多く、雰囲気もゴージャスだ。ここなら、開演前にロビーでワインを飲むのも頷ける。
良いホールでも東京芸術劇場は、コンサートの余韻もつかの間、池袋の街の雰囲気に全てが台無しだからねえ。
今夜の目的は、マーラーの交響曲第5番だ。これ、久しぶりに聴きたかったの。第一楽章、高らかに歌うトランペットのいきなりの旋律にもう心はすぐに虜。一瞬にして、マーラーに囚われの身になる。全ての楽器が我も我もと様々な旋律を奏でるが、それが不思議に調和し、まるで天上に誘うがごとく、響き渡る。
そして、何よりも何よりも、4楽章のアダージョには、メロメロ。もう魂も捧げてしまってもいいほどの恍惚感に溺れてしまう。これは、哲学のエクスタシーだ。この世に存在する最も美しいものの一つにあげられよう。
久しぶりに生で聴いてみて、有名な1楽章と4楽章以外も、それぞれに聴き惚れてしまった。音楽が素晴らしいのか、インバルの成せる技なのか、とにかく、やっぱり生はいい。そして、やっぱりサントリー・ホールは素晴らしい。
もう一曲は、(こっちの方が演奏は先だったのだけど)メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」だった。誰もが知っている有名な旋律。今日は、ポピュラーなプログラムだった。それは、それで楽しい。ヴァイオリンは、川久保賜紀さん。とても、いい音を出してたなあ。
コンサートは、満足であったが、アンコールが無かったのが残念だった。なんか、軽く聴きたかったのに・・・。マーラー5番の後じゃ、やっぱり疲れ果てるのかなあ。
それにしても、ピチカートの音もとても良く聴こえたなあ。流石、サントリー・ホール。
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